Vol.5 (10月号) 障害を抱える子に何を残す①

知的障害者の子を持つ母親からの相談

Aさん(78歳・女性)は最近、自身の体力低下を機に終活を考えている。夫は10年前に他界。長男(52歳)は東京で所帯を持ち生活。次男(50歳)Bさんは知的障害(中度)を持ち、Aさんと共に生活している。Bさんは今まで、一度も働いた経験がなく、障害サービスも利用することなく母親の元で過ごしてきた。Aさんは、自身が亡き後、Bさんをどこかの施設に入所させて、自宅を売ったお金で生活してもらおうと思っているが、Bさんも、長男も反対している。Bさんは今の自宅でずっと生活したい。長男はBさんを可能な範囲でサポートすると言っている。どうしたら良いものか悩んでいるとのこと。

ポイント

  • 自宅(持家)はある
  • Aさん亡き後、Bさんが1人暮らしができるのか不安
  • Bさんは働いたことも、障害サービスの利用経験もない
  • Bさんを一生支える貯金はない
  • 自宅を売却して相続したいが、両息子が反対している
  • 長男がサポートすると言っているが本当にできるのか不安

不動産チーム×ソーシャルワーカーのコラボ・コーディネート

知的障害者の高齢化問題

原則、65歳になると障害福祉サービスを利用している方も、介護保険サービスへと移行することになっています。2018.4月より、共生型サービスというもので障害者施設が継続して高齢化する障害者を受け入れるための制度改正がありましたが、今後どのように展開されるかは今のところ未定。ましてBさんが高齢化を迎える20年先は日本に福祉制度自体がどのようになっているかは誰にも予測がつかない現状があります。

施設入所のデメリット

近年では施設入所を希望する人口も増加し、その受け皿が様々な形態で展開されてきている。しかしながら施設入所の最大のデメリットは「一生、そこで過ごせるのか?」ということです。終身ケアを約束している施設であっても、例えば骨折などで長期入院となった際に、待機者がおり、居室を確保しておけないという理由で退去を求められることもあります。若いうちの転居・転院であっても強いストレスを感じますが、高齢者となった場合には、極度のストレスとなります。

安心できる住まいを求めてのケースワーク

Aさんが健在なうちに以下を検討できます。

  1. 障害者「計画相談」の利用

    まずは障害福祉サービスを利用するために、様々な相談に応じてくれる相談員を味方にしましょう。

  2. 通所系サービスの利用
    生活介護、就労支援といったところに通いながら社会性を身に付けることも大切です。
  3. 自立訓練系の利用

    中には宿泊型で家事などの生活訓練を行う施設もあります。

鵠沼地域の「くらしとまちづくりのお悩み」ご相談窓口

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